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公演二日目・・思わぬトラブルが二度発生!

昨日同様、快調な滑り出しで展開していた。ところが、道程を三分の一ほど進んだ頃、予想外のトラブルに出くわした。そのトラブルとは‥確実に動くはずだったレコードプレーヤーが劇中に動かなくなった、という最悪の出来事であった。劇中、レコードをかける主役の渡辺修一氏は顔面蒼白、完全に進行停止状況になり他の出演者も場を取り繕うのに必死になった。この恐怖の時間は1分ほど続いた。もうレコードは諦め話を先へ進めようと、出演者の間で暗黙の了解がなされた時、勝俣英明氏が救世主となってプレーヤーは動き始めたのだった。原因は、単純なスイッチ入力の違いだったのだが、本番前に何度か動作テストをして異常が無かっただけに、摩訶不思議なトラブルだった。それこそ、目に見えない何かが悪戯をしたとしか思えなかった。
そして・・二度目のトラブルは最後の最後に訪れた。漆黒の舞台上でスポットが灯り、ラジオが浮き出るという場面で、肝心なラジオがスポットの照射位置に配置されていなかったのだ。おそらく観劇されていた多くの方が、なぜスポットが灯ったのか、理解に苦しんだはずである。終演後に知ったのだが、ラジオ設置の担当者が完全忘却した為に起きた人災であった。
この二件のアクシデントを照明ブースから見ていた私は、それこそ寿命の縮む思いであった。しかし、トラブルに遭遇した当事者や原因を作った張本人は私以上に肝を冷やしたことだろう。
舞台はライブだ。何が起きるか予想もつかない。だから楽しいとも言える。だが、心臓に悪いから平穏無事に済ませたいものである。しかし、もしかしたら、もっと驚天動地のトラブルやアクシデントが、残りの公演で待ち受けているかも知れない。

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