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■ 回顧録の前置 ■ 神 佑輔

「アドレナリン21」は、今から12年前の2009年5月に劇団として旗揚げしました。当時、劇団から俳優事務所に転換した「ゼロカンパニー」のメンバーを主体に、既に現在は消滅してしまった「白萩ホール」を利用して演劇活動を行っておりました。

当然、毎回の公演はゼロカンパニー所属者で埋められ、外部客演者は肩身の狭い思いを余儀なくされていたのです。私はこの事実を知り、外部の俳優さんを主体とした劇団づくりを思い立ちっと、ほぼ一夜漬けで「アドレナリン21」を立ち上げたのであります。

因みに劇団名に冠したアドレナリンは、レンタルビデオで観た米国映画の「アドレナリン」が、あまりにも期待外れだった為、その防止策として敢えて使用したのでした。そして「21」という数字は、立ち上げた2009年が、21世紀であり、平成21年だったことからグリコのおまけ的な付け足しでありました。

さて、アドレナリン21の概要を御理解頂けたところで、過去12年間の活動に於ける思い出や印象に残った出演者の回想、そして㊙情報等々を今月中は思いつく限り書き出してみようと思うのですが、如何せん45回の公演回数でありボケボケの脳内では、多分に記憶が散漫になっていて正確さを欠く恐れが有るのではないかと思います。そこで、旗揚げ公演から数公演ずつ記憶の糸を手繰りながら、のんびり書き進めたく思います。

本日は前置きが長くなり過ぎましたので、肝心な回顧録は次回(明日)から更新いたします。


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